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外科外来で、ipadを利用した手術前オリエンテーションの実際(患者様には了承を得ています)

外科系療養ブースでの手術前オリエンテーション場面(患者様には了承を得ています)

 当院では、年間4000人程度の患者様が全身麻酔による手術を受けられています。その患者様に、「全身麻酔パンフレット」を使用して手術前のオリエンテーションを行っています。
 今年度、外科系診療科外来の看護師は、手術前の患者様に手術の不安を緩和し、手術後合併症を予防する為の自宅での過ごし方などを理解してもらうために、わかりやすく説明するにはどのような手術前オリエンテーションが良いのかを検討しました。その結果、患者様が手術に関するイメージがしやすい様に、ipadを使用した手術前オリエンテーションのスライド作成に取り組みました。口頭の説明では分かりにくい項目については、できるだけ写真に取り込み患者様が手術に関する情報を想定しやすいように工夫し、聞き取りやすい音声やスピードを考えて作成しました。
 1年以上をかけて、やっと自分たちの看護を形にすることができました。先日その成果を院内実践報告会で発表し、銀賞を頂くことができました♪(看護師M)


平成30年度 院内実践報告会の様子


院内実践報告会で、銀賞を受賞することができました。

 ストーマとは、多くは人工肛門や人工膀胱のことを指します。これらの造設後は、排泄口が変わり、患者さん自身が自宅で管理しながら社会生活を送っていくことになります。また、ご自身で充分な管理ができない患者さんには、訪問看護師や介護士が支援をして生活されています。
 そのため看護師は、身体の構造や手術の方法、また排泄口が変わる患者さんの気持ちに寄り添えるよう、精神的・社会的な支援方法について知識を深めています。
今年は、在宅でストーマケアを行う訪問看護師さんも、勉強会に参加されています。当院の看護師が、訪問看護師さんと事例を共有しながら知識を深める事は、在宅でのストーマケアに関する問題点を共有し、当院の看護師が「在宅におけるストーマケアに何が必要か」を考える機会となります。この機会を通じ、病院内外ともにストーマケアの向上に繋がる勉強会にしていきたいと考えています。
 
 今年度は、あと2回勉強会を開催する予定ですので、関心のある方はどうぞご連絡ください。
                         皮膚・排泄ケア認定看護師 N・I

 

 6階東病棟は、泌尿器科、消化器内科、アレルギー疾患リウマチ科の混合病棟です。
 私たち看護師は、入院され手術や検査、治療を受ける患者さんの看護を通し多くの事を学んでいます。また、忙しい中でも1日のミッションをやり遂げたときには、みんな素敵な笑顔です。
 看護師の勤務体制は変則2交代と3交代勤務を取り入れており、働きやすい職場環境作りを目指しています。

 フィジカルアセスメント研修を行いました。
 8月21日にラダーⅡ(卒後6年)までを対象として、フィジカルアセスメントの研修を行いました。フィジカルアセスメントと聞くと敬遠しがちですが、私たちが実施している研修は、それほど難しいものではありません。卒後1年目でも知っておけば、数秒で異常の早期発見ができ、その後も対応ができるスキルです。
 今回の研修以外でも、『迅速評価』『一次評価』の研修を年に数回実施しています。ちなみに『迅速評価』とは、呼吸・循環・意識状態を“パッと”診て判断する方法です。簡単に言うと、とても重要な“異常に気づく”というスキルです。

 今回、ラダーⅡ研修で実践した内容は、『一次評価がわかる』『SBARを使用して報告する方法がわかる』を目標に講義を行いました。
 一次評価とは、A:気道→B:呼吸→C:循環→D:中枢神経→E:脱衣と外表、体温といった順番に観察し、ベッドサイドできる状態の安定化を行うことです。

 

 

 

 

 

 
 そして、SBARは、S:状況、B:背景、A:アセスメント、R:提案の順に簡潔明瞭に情報伝達する方法になります。
 ちなみに、次回10月3日にも、今回の講義で学んだことをシミュレーション研修で実践練習してもらおうと企画中です。
 研修後のアンケートでは、『理解できた』が多数を占めていたので安心しましたが、ラダーⅡ(卒後6年目)までの募集要項のはずが、卒後10年目以上や師長クラスまで参加して頂いていたことを知り驚いています。当院では、研修は自由参加なので興味を持って参加して頂けることは、とてもうれしいことであると考えています。今後も「考えて看護ができる!」をめざして実践につながる研修の企画をしていきたいと考えています。

集中ケア認定看護師 Y.H

 5階西病棟は、呼吸器内科、呼吸器外科、アレルギー疾患リウマチ科の患者さんが入院されている「呼吸器・アレルギー診療センター」です。
 
 看護師は、患者さんの治療や療養を支援する為に新人からベテランまで、協力して看護ケアに取り組んでいます。具体的には、手術後の苦痛の緩和、化学療法、放射線療法に対するケアや病状に応じた緩和ケアなどに力を入れています。そこで、看護の質を維持するために、呼吸器内科主任部長より毎朝5分間程度のミニレクチャーを受け、疾患や機器の取り扱い等について学んでいます。
 
 また、慢性疾患の急性憎悪のために入院された患者さんには、日常生活の改善に繋がるように支援し、全ての患者さんが希望する療養場所で生活していけるように多職種で連携して退院支援を行っています。

 5階東病棟は、血液内科、糖尿病・内分泌・代謝内科、老年内科、眼科のある混合病棟です。血液内科、糖尿病・内分泌・代謝内科、老年内科は、慢性疾患の患者様が多いため、患者様とともに目標を設定しながら、セルフケアができるよう支援することをこころがけています。
 また、他職種との連携により、それぞれの専門家が協働体制をとり、患者様やご家族が望む退院に向けて支援しています。眼科の患者様は、月・火・水曜日に白内障手術を受けています。
 忙しい病棟ではありますが、笑顔を絶やさず、スタッフ同士助け合い、コミュニケーションをしっかりとりながら日々頑張っています。
 とっても楽しい5東病棟!!

 6月23・24日に開催された日本老年看護学会第23回学術集会において、「癒着性腸閉塞で緊急入院し、せん妄を発症した認知症高齢者に対するせん妄ケア」という演題でポスター発表しました。
 認知症高齢者が緊急入院し、せん妄をおこすと身体拘束が考慮される場合がありますが、今回は、患者さんの認知機能に合わせたケアを行うことで身体拘束を行わずに無事短期間で自宅へ退院することができた事例を発表しました。事例をまとめることで、自分たちの実践した看護を振り返る良い機会になり、改めて認知症ケアでは日々の看護を丁寧に行うことが大切だと思いました。

                          認知症看護認定看護師Y.N

 7月31日、8月1日、7日、8日の4日間で、ふれあい看護体験を実施しました。将来、看護師や助産師になりたいと考えている方が参加してくれました。1日のうち異なる部署を2カ所回り、その部署特有の看護業務や医療機器の見学、血圧測定や配膳等の体験を通して、看護師や助産師の仕事を少し理解してもらえました。
 参加者の対応には、看護職員採用プロジェクトメンバーが中心に行いました。初めての事でしたが、参加者に喜んで頂けるように計画を立てました。参加された皆さんが将来、看護職に就いてもらえると嬉しいです。

 平成30年10月4日に「平成30年度 1回目の復職支援研修」を行います。
 写真は以前行われました「復職支援研修」の風景です。認定看護師からの「講義・実演」や看護師からの「看護技術」の「演習」などを行いました。また、病院食の検食も行いました。和やかな雰囲気で研修が行われました。研修受講者からは「忘れていた内容もあり、学ぶことができた」「わかりやすい指導で楽しく学び、振り返ることができた」など意見も聞かれ、好評でした。

 今回も「講義・演習」など盛りだくさんの企画で研修を行う予定にしています。研修に参加される方を募集しますので、多くの方のご参加をお待ちしております。申し込み締め切りは9月28日17時までです。
↓詳細はこちらをご覧ください↓
看護師復職支援研修

                         看護部復職支援研修担当 看護師

 当病棟は、整形外科と形成外科の混合病棟です。
 
 病棟では月に約100件程の手術件数があり、忙しい毎日です。
 特に術後の患者様にはリハビリをがんばるように叱咤激励します。時には「厳しい」と言われることもありますが、退院時には「看護師さんにはお世話になりました、歩いて帰れるようになりました」と話される患者様も・・・
 
 忙しい毎日とはいえ、病棟にはとても心強い協力者、看護助手がいます。患者様は術前術後の日常活動動作(ADL)に介助が必要で、特に術後は様々な運動制限があります。そんな中、看護師とともに一緒にケアに取り組んでいます。看護助手も患者様の個別性に合わせケアを提供できるように努めています。そんな看護助手の中には、現在看護学校に通いながら、看護師を目指す者がいます。
 
 病棟での仕事は、時にはきつく疲れることもあると思いますが、がんばって「天使」のような看護師さんになってほしいな。
                         4階西病棟 看護師K.H