糖尿病患者会(さつき会)
さつき会(糖尿病患者会)は昭和48年に元副院長 奥野巍一先生のもと糖尿病患者を主とした患者会として会員数23人で発足し、現在の会員数は41名です。伊丹市にゆかりがあり、親しみやすい名称としてさつき会としました。
さつき会を通じて患者様及びその家族が糖尿病に関する正しい知識を身につけ、体験談や悩みなどをお互いに交換しながら療養生活を励まし合い、自己管理による合併症の発症予防と進展抑制を目的としています。
現在は糖尿病内科医師、医療スタッフ(日本糖尿病療養指導士11人を含む看護師・薬剤師・理学療法士・管理栄養士・臨床検査技師・視能訓練士・歯科衛生士)、事務職員がそれぞれの専門性を生かしながら患者さまと共に活動しています。
また、社団法人日本糖尿病協会に加入しており、協会主催行事の案内や月刊誌「糖尿病ライフ・さかえ」を配付しております。当院で診察を受けている方やかかりつけ医よりのご紹介でさつき会に入会出来ますのでぜひお待ちしております。
さつき会顧問医のご紹介
糖尿病内科 佐藤 智己 【日本糖尿病学会専門医】
生活習慣病には多くの医療関係者によるチーム医療の必要性が大きく取り上げられています。「さつき会」は以前よりこのことを実際に行ってきた場であるとともに患者さま対医療関係者だけでなく、患者同士のより実践的な情報交換も行っておりました。そのような貴重な会であるさつき会の維持発展に努力していきたいと思います。
糖尿病内科 貞廣 克彦
生活習慣病、特に糖尿病に関しては、自己管理が重要であることはご周知のとおりです。しかし、それを個人で実行し、継続することはたいへん困難かと思われます。さつき会を通じて、患者さまにとって少しでも楽しく、負担の少ない自己管理を病院スタッフ一同でバックアップできればと思っております。そのためにも、ますますのさつき会およびチーム医療の充実発展に努力していきたいと思っております。
さつき会会長より入会のご案内
皆様方におかれましては日夜、健康管理に努力されていることと思われます。さつき会では健康管理のために先生方の指導の下勉強をいたしておりまして、病院内でできる運動療法や院外研修などを開催して会員同士での健康管理の話し合いなど行っております。さつき会は、本人だけでなくその家族も参加できる会ですので入会をお待ちしております。
年間行事のご紹介
さつき会の年間活動は、勉強会、食事療法に基づく料理教室、運動教室等を行っています。また歩く会、お食事会、旅行などを患者様同士や医師、医療スタッフとの情報交換の場として企画しております。一部ですが、開催した内容をご紹介します。
勉強会
「顧問医紹介 新着任医師あいさつ」 市立伊丹病院糖尿病センター 糖尿病センター長 濱口 朋也 (2014年5月20日) |
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「肺炎の予防と治療について」 講師 市立伊丹病院呼吸器内科主任部長 細井 慶太 (2014年5月20日) |
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「糖尿病の新薬(選択的SGLT2阻害剤)について」 講師 市立伊丹病院薬剤科 今井 育代 (2014年5月20日) |
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「持続血糖測定(CGM)システムについて」 講師 市立伊丹病院糖尿病内科主任部長 佐藤 智己 (2014年5月20日) |
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「糖尿病と認知症」 講師 市立伊丹病院老年内科主任部長 中村 好男 (2013年5月21日) |
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「糖尿病の治療について」 講師 市立伊丹病院糖尿病内科 正木 ゆずき (2013年5月21日) |
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「HbA1cの国際標準化について」 講師 市立伊丹病院糖尿病内科医長 貞廣 克彦 (2012年5月22日) |
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「放射線科の紹介」 講師 市立伊丹病院医療技術部医療技術室室長 清田 忠彦 (2012年5月22日) |
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「糖尿病の目の病気」 講師 市立伊丹病院眼科医長 川口 清富 |
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「HbA1cと糖尿病」 講師 市立伊丹病院糖尿病内科部長 佐藤 智己 |
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「糖尿病患者さんにみられる皮膚病変」 講師 市立伊丹病院皮膚科部長 南 祥一郎 |
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「糖尿病神経障害について」 講師 市立伊丹病院糖尿病内科医長 貞廣 克彦 |
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「骨粗鬆症とは」 講師 市立伊丹病院整形外科医長 中村 俊之 |
料理教室
平成23年3月26日(土)に料理講習と夕食お食事会として伊丹市スワンホールで開催しました。さわらやたけのこなど季節の食材を用いたメニューを管理栄養士が計算して、ふだん入院患者さまの食事を担当している調理師が実演をして夕食会を開催しました。食材調理法などの質問にお答えし、糖尿病内科医師、医療スタッフと一緒に食事をしながら良好な療養生活について話し合いました。
鯛料理の実演とフードバイキングとして伊丹市スワンホールで開催しました。
ふだん入院患者さまの食事を調理している当院調理師が実演を行い、特別な食材など使わず塩分控えめで低カロリーになるよう管理栄養士が計算した鯛料理3品をふるまいました。鯛のさばき方など調理法についてたくさんの質問にもお答えし、バイキング形式の食事を各自で適量を選んで確認し合い、糖尿病内科医師、医療スタッフと一緒に食事をしながら良好な療養生活について話し合いました。
運動教室
平成26年3月14日(金)伊丹市スワンホールで栄養士から食事の話を聞き会員同士で情報交換しながら昼食のお弁当を食べたあと、昆陽池周辺をウォーキングしました。
平成23年3月26日(土)に伊丹市スワンホールでいすに座ってできる運動(チェア・エクササイズ)を行いました。理学療法士が有酸素運動とはどのようなものか説明を行い、実際に有酸素運動を行いました。
伊丹市スワンホール3階多目的ホールで講師を招いて室内でもできる楽しく手軽な運動の紹介を行いました。タオルやいすなど身近にあるものを利用した運動を糖尿病内科医師、医療スタッフとともに行いました。
歩く会・お食事会・旅行
平成26年10月11日(土)に兵庫県加西市フラワーセンターに行ってきました。
食事をたのしみながら情報交換を行ったあと、食後の運動としてセンター内の散策をしました。
平成25年3月21日(木)にいたみウオーキングマップコース(JR伊丹駅→駄六川コース→辻の碑→緑道コース→猪名野神社→大蓮寺前)を歩きながら会員同士で普段の療養生活について話し合いました。
平成24年10月27日(土)に京都府木津川市積水ハウス総合研究所納得工房でバリアフリー環境の見学と奈良県興福寺とその周辺では散策しながら運動療法についてスタッフ、会員同士で話し合いました。
平成24年3月19日(月)に昆陽池周辺で開催しました。伊丹市内には文学碑が60ほどあり、昆陽池周辺にはそのうち13の碑があります。文学碑の内容について会員様から解説していただき、順に歩いて巡りました。
平成23年10月15日(土)に散策や食事をしながら療養についての情報交換を大阪市海遊館周辺で行いました。悪天候のため天保山の散策は中止となりましたが、糖尿病内科医師、医療スタッフと一緒に食事や歩きながら良好な療養生活について話し合いました。
平成22年10月23日(土)に大阪府池田市に出向いて、会員さまや当院医療スタッフと昼食をとりながら普段の療養生活について情報交換しました。また、楽しみながらの食後の運動として久安寺で散策したり、インスタントラーメン発明記念館を見学しました。
平成21年10月24日(土)にさつき会発足35周年記念として奈良県へでむきました。当日、興福寺では「興福寺国宝特別公開2009 お堂でみる阿修羅」を鑑賞しながらの散策、東大寺では大仏殿を散策しながら運動療法について会員同士で語り合いました。
奈良ホテルでは、万葉弁当を食べながら普段の食生活や食前食後の飲み薬、口腔ケアなど療養生活について会員や医療スタッフ、糖尿病内科医師と共に話し合いながら知識を深めました。
平成20年10月25日(土)に神戸花鳥園で散策による運動療法と園内レストランのバイキングを利用した食事療法として開催しました。バスや施設を利用する中で安心して療養について知識を深められるように糖尿病内科医師、医療スタッフと共に会員同士で体験を語り合ったり、バイキングを楽しみながら普段の食事や運動の工夫点を話し合い、皆さんで学びました。
情報交換会
病院で糖尿病について知識を得るには講義形式が多いですが、ツールを利用して会員どうしの話し合いを引き出しながら糖尿病管理のために何ができるのか、どのように療養生活をしているのかということを話し合いました。1グループ4~6人として4グループにわかれて体験談や自分自身の考え方などを活発に意見交換しました。