心房細動の治療 – 循環器内科
心房細動の原因と症状
老化
図に示すように50歳代より右肩上がりに患者数が増加しており、心臓の老化が1つの原因と考えられています。
今後、高齢化に伴い、患者数が増加すると考えられます。
飲酒・喫煙
喫煙や飲酒も心房細動の原因となることが報告されています。
現在も喫煙中の方は非喫煙者に比べて危険度が2倍になると報告されています。
また、男性のみのデータですが、飲酒が危険因子になると報告されています。
喫煙歴 | ハザード比 | |
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なし | 1.0 (基準) | |
過去に喫煙歴あり | 1.32 (95% CI 1.10-1.57) | |
現在も喫煙中 | 2.05 (95% CI 1.71-7.15) | |
ESC Guidelines, 2906 (https://academic.oup.com/eurheartj/article/37/38/2893/2334964 2020/02/03) |
久山町研究第二集団,1998) (Cox 比例ハザードモデル) |
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ハザード比 | ||
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男性 | 女性 | |
飲酒 | 1.9 | – |
心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版), 7-8 (http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2013_inoue_h.pdf 2020/02/03) |
心房細動の症状
心房細動の代表的な症状は動悸、息切れ、全身倦怠感などがあげられます。
動悸
- 症状
- 「急に不規則に胸がどきどきする」
- 「バラバラ脈になって胸が苦しい」
- 「脈がふれなかったり、時々ふれたりする」
- 「脈飛びがふえてきたと思ったら、やがて脈が乱れまくる」
- 「動悸とともに頻尿になる」
心房細動の不規則で早い興奮は、動悸、全身倦怠感、運動能力の低下などを引き起こします。
息切れ
- 症状
- 「階段や坂道を上るとすぐ動悸や息切れがする」
心臓のポンプ機能の低下によって全身をめぐる血液量が減ると息切れが起こりやすくなります。
無症状
- 「まったく何ともない(無症状)」
- 「健康診断で心房細動と言われた」
症状は全くないにも関わらず心電図は心房細動を示すことがあります。
心房細動は症状が強く、病院を受診され方もおられますが、症状がなく検診で見つかる方もおられます。症状がないために放置される方が多いですが、実は無症状の方は予後が悪く、死亡率は2倍といわれています。
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目次
心房細動とは
心房細動の治療について
当院での心房細動の治療の特徴
- 発作性心房細動に対するカテーテルアブレーション – 冷凍バルーンアブレーション
- 発作性心房細動に対するカテーテルアブレーション – レーザーアブレーション
- 発作性心房細動に対するカテーテルアブレーション – 高周波通電アブレーション
- 持続性心房細動に対するカテーテルアブレーション – 高周波通電アブレーション
- 心房細動の治療成績
- 合併症予防