病理診断科
医師名 | 役職 | 学会専門医・認定医 |
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木村 勇人 | 科主任部長 兼中央検査室部長 |
日本病理学会会員【指導医】【病理専門医】 日本臨床細胞学会会員【専門医】【指導医】 |
宋 美紗 | 科部長 | 日本病理学会会員【指導医】【病理専門医】 日本臨床細胞学会会員【専門医】 |
千田 義和 | 専攻医 |
特色
平成20 年に病理診断科が標榜科の一つとして厚生労働省より認可されました。当院におきましても平成26 年4 月より中央検査科の一部門から病理診断科に名称変更し、標榜を開始しました。現在、当科では常勤医2 名、専攻医1名、非常勤医1 名(いずれも病理専門医)の4名の病理医と病理検査技師とで業務を担当しています。具体的には、年間約4500 件の組織診断およびほぼ同数の細胞診断、年間約300 件の術中迅速診断が行われています。
当科では日頃より各科医師とのコミュニケーションを重視し、患者さんの臨床所見を的確に把握した上で正確かつ有益な報告ができるように努めています。注意を要する症例については可能な限り病理医間もしくは検査技師間でダブルチェックを行っており、また時に遭遇する診断困難症例や希少症例に対しては主に北摂地域の病理医によって開催されている検討会の場で症例を提示し、複数の病理医の見解を勘案したうえで最終的な判断を行っています。さらに必要に応じて地域もしくは全国レベルのスペシャリストにセカンドオピニオンを求めるなど、診断精度の維持・向上を常に心掛けています。
また、当科の業務として年間10 ~ 15 件の病理解剖があります。不幸にして亡くなられた患者さんで、ご遺族から承諾の得られた方につきましては病理解剖を実施させていただき、患者さんの死因・病態・手術や化学療法などの治療効果等について、臨床病理検討会(CPC)で多数の医師と検証を行っています。CPC は、基本的に全ての解剖症例を対象としています。患者さんの担当医や担当科の医師だけではなく、全てのCPC 参加者の間で症例から得られた知見が共有され、今後の診療に活かすことのできるCPC になることを目指しています。なお、研修医をはじめとする若手医師にとって病理解剖は日常診療では学ぶことのできない貴重な内容を含んでおり、病理解剖への積極的な参加やCPC での症例発表をお願いしています。
平成26 年6 月の院内電子カルテシステムの更新に合わせ、当科では初めてとなる本格的な病理部門システムが導入されました。これにより細胞診業務のペーパーレス化、バーコードの採用による種々の業務段階での確認作業の実施、手術検体などの鮮明かつ精細な肉眼写真・顕微鏡写真の提供等が可能となりました。さらに平成27 年6月には病理検査室の全面的な改修工事が完了し、地域のがん診療連携拠点病院としてふさわしい効率的で質の高い病理業務を行う環境が整備されました。