MRI
「MRI」はMagnetic Resonance Imagingの頭文字をとったもので、日本語では磁気共鳴画像法と呼んでいます。
強力な磁石と電波を使用して体内の状態を検査する方法です。検査中に大きな音がするのが特徴です。MRI検査では身体のあらゆる断面の画像が得られ、組織の情報が詳しくわかります。また、造影剤を使用せずに血管を描出するMRAngiography(MRA)という撮像法もあります。
放射線を使う検査ではないので被曝の心配はありませんが、心臓ペースメーカーを入れている方は検査を受けることが出来ません。(MRI対応ペースメーカーを除く)
体内に金属がある方、妊娠中の女性は注意が必要です。検査前に必ず問診を受け危険がないことを確認してください。
当院のMRI検査は2018年4月に導入された3テスラMRI装置(Philips社製)と2011年4月に更新された1.5テスラMRI装置(GE社製)の2台体制で行っています。
3テスラMRI装置ではでは従来の1.5テスラMRI装置と比べて2倍の信号が得られるため、解像度が向上し、診断能が高くなります。また3テスラMRI装置では患者さまが検査中に見ることのできるモニターが搭載されており、風景や映画等の動画を見ながら検査を受けていただけます。また開口径が従来の60㎝から70㎝に拡大され、装置内のスペースが広がり、従来よりも快適に検査を受けていただくことができ、閉所恐怖症の患者さまの恐怖感も緩和され、検査の質の向上にも貢献します。
検査は、検査着に着替えてもらうので普段着で来院していただいて結構ですが、補聴器・時計・入れ歯・ネックレス・ピアス・カラーコンタクト・カイロ・カード類・財布等は検査室に持ち込めないため外していただきます。
頭部領域では、細かい脳血管や神経、小さな脳梗塞や脳動脈瘤が描出できます。
肝臓や乳房では、造影剤を用いた検査の画質が向上し小さな病変を描出できます。
整形外科領域では、関節を高分解能で撮像できるため、軟骨や靱帯の小さな変化を捉えることができます。
Philips社製 Ingenia3.0T | |