CT検査
CTとはコンピュータ断層撮影法(Computed Tomography)の略でありX線の吸収差をコンピュータ処理することで身体の内部を画像化することができます。
当院では令和6年10月21日から最新型256列CT・Revolution Apex Elite (GE HealthCare社製) が稼動を始めました。
このCTは撮影スピードと撮影範囲の両方が非常に優れている上、今までは判別が難しかった血流の低下領域や新鮮骨折などを可視化できるデュアルエナジーというAI機能も搭載しています。
また今までの心臓検査は長く息を止める必要がありその分X線も多く照射する傾向にありましたが、このCTでは最短0.23秒で心臓を撮影することができるので息止めの時間もX線の照射量も大きく減らすことが可能になりました。
さらに最新のAI機能も搭載しており、より大きくX線を低減させることも可能です。
このように、このたび導入された Revolution Apex Elite は今までにない新しい機能を多く持った高性能なCTです。
当院CTスタッフはそのような機能を最大限活用し、患者様への負担は最小限に、得られる情報は最大限になるような検査を提供して参ります
Q&A
どのようにして検査するのですか?
CT装置の寝台にあおむけに寝ていただき、大きな円筒状の穴の中を寝台が移動しながら撮影します。
円筒状の中では、X線管球(X線をだすところ)と検出器が互いに向き合って配置されており、これが体(目的臓器)の周りをぐるっと回ることにより撮影します。目的臓器によっては息を止めて撮影します。
検査時間は?
寝台を移動させながら撮影するため撮影範囲や撮影部位によってもことなりますが5分から20分程度で終了します。
造影剤とは?
小さな病変や正常部位とのX線透過性がほとんどかわらない病変は、CT検査においても診断するのが困難な場合があります。
そのような時、造影剤を用いることにより病変部や血管を明瞭に描出し、正確に診断することが可能になります。
ただし、造影検査はすべての患者さんに行われるわけではありません。
造影検査を行うことによって重要な情報(画像)が得られ、早期診断や今後の治療方針の 決定に役立つと判断された場合に行います。
造影検査とは?
撮影部位(臓器)や血管を白く見えるようにして診断し易くするためのお薬です。
多量のヨードが含まれているため、ヨード造影剤といわれます。
50ccから100ccを腕の静脈から注射して行います。
この検査を造影CT検査といいます。
また、造影剤を用いない検査は、単純CT検査といいます。
副作用の心配はありませんか?
多い症状は、吐き気、嘔吐、かゆみ、じんましん、熱感(造影剤注入時に体が熱く感じます)等です。
ほとんどの副作用は特別な治療を必要としない軽度のものがほとんどです。
きわめて稀ですが(1万人中4人の割合)、咽頭の浮腫(むくみ)、血圧低下、呼吸困難などの重い副作用が起こることがあります。
このような場合は、担当の医師が適切な処置を行いますので安心して検査を受けてください。
また、数時間後または数日経過した後にかゆみやじんましん、吐き気、めまいなどの症状があらわれることがあります。
その場合は、すぐに病院に連絡してください。
造影剤が使用できない場合は?
- 気管支喘息の既従のある方
- 以前にヨード造影剤で副作用があった方
- 腎機能障害がある方
- 甲状腺機能亢進症やヨード過敏症の方
造影検査をされた方は?
造影剤は1日でほとんど尿として排泄されますので、検査終了後は水分(水やお茶など)を多めに摂ってください。
但し、水分制限をされている方は、医師に相談してください。
食事制限は?
検査の為に食事を摂らないように説明を受けた方は検査前の食事を摂らないでください。
午前中の検査の方は朝食を、午後の検査の方は昼食を摂らないでください。
但し、水やお茶など水分はかまいません。(牛乳などの乳製品は除きます)
また、特に指示がなかった場合は、食事制限がありませんので、通常の食事をしてください。
検査中に異常を感じたら?
検査室にはマイクがついてますので、検査中気分が悪くなったり、聞きたい事があれば検査担当者といつでも会話することができます。
検査後の生活は?
検査後は通常の生活ができます。