分娩の再開について(市立伊丹病院・宝塚市立病院における産婦人科連携)

2014年11月21日

<内容>
伊丹市と宝塚市は、平成26年11月18日に大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学教室と合同で協議を行い、市立伊丹病院と宝塚市立病院の産婦人科が連携し、同産科学婦人科学教室が協力することで両市域の産婦人科医療を確保する方針を固めた。今後、平成27年4月1日に連携を開始するための具体的な協議・調整を行っていく。

<背景>
現在、少子化にもかかわらず晩婚化の影響による高齢妊娠や各種合併症妊娠等のリスクの高い出産、低出生体重児が増加しており、新生児や妊産婦に対する周産期医療の需要は一層高まっている。一方で、平成20年度に宝塚市立病院、同26年度には市立伊丹病院が分娩を休止するなど、阪神北医療圏域の産科医療は阪神南医療圏域をはじめとする他の圏域に頼っているのが現状である。

<連携内容>
平成24年度の伊丹市の出生数は1,874件、市内での分娩数が約1,138件であり、市立伊丹病院の休止後は半数以上が市外での分娩となっている。一方、宝塚市においては、出生数1,889件に対し、市内医療機関での分娩数は2,170件と市内の出生数を上回っている。
宝塚市立病院が市内の分娩施設に実施したアンケートによると、通常分娩の受入には問題がなく、むしろ高度な産科医療に対応できる施設が近隣に必要とのことであった。
今般の連携は、分娩施設が不足する伊丹市と医学的な問題を伴う出産の受け入れ先を求める宝塚市が連携して、市立伊丹病院での分娩を再開させ、5年後を目途に様々な産科医療に対応できる施設とする。また、宝塚市立病院は、それぞれの病院での産婦人科医師の交流を行うことで婦人科入院診療を再開させるとともに、他院から紹介のあった妊婦健診を実施し、必要な場合は患者情報を共有して市立伊丹病院で分娩を行うしくみを構築する。
具体的な連携内容については、別表のとおり。
分娩の再開に関して

◎看護師・助産師を募集しています。