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当院を受診していただいてから治療が終わるまで

当院を受診

お薬手帳(かかりつけ医に診ていただいている患者様は紹介状も)を持参の上、循環器内科の外来を受診してください。

Apple Watchや携帯型心電図をお持ちの方は心電図を印刷してお持ちいただけますと幸いです。

外来主治医より患者様とご家族の方に説明を行い、アブレーションを希望されたら、入院予約を取ります。

なお、いつから心房細動なのかわからない患者様は、心房細動のままでなおらない永続性なのか、治療にて洞調律に回復する長期持続性なのか、鑑別する必要があります。事前に抗不整脈薬、および、電気的除細動治療を行う場合があります。また、洞調律に回復したときに脈が極端に遅くなり、ペースメーカー植込みが必要となる場合もあります。

治療前の検査

アブレーション術前に外来で胸部造影CTと経食道心エコー検査を行います。胸部造影CTは、心臓の構造を把握するために行います。なお、腎臓の悪い患者様、アレルギーをお持ちの患者様は造影剤を使用せずCTを行うことがあります。経食道心エコーは、食道から心臓を観察するエコーで、心臓の中に血栓があるかどうかを確認します。

入院・治療

通常は3泊4日です。入院翌日にアブレーションを行います。ただし、再発を認めた場合、合併症が生じた場合などは入院期間が延びることがあります。

退院後

発作性心房細動の患者様は抗不整脈薬を中止し、1ヶ月毎に外来で経過観察を行います。治療から3ヶ月するとホルター心電図検査を行います。再発がなければ、3ヶ月毎に経過観察します。

持続性心房細動の患者様は左房が拡大していることが多く、3ヶ月程度は抗不整脈薬を内服頂く場合があります。外来での血液検査、経胸壁心エコー検査を参考にし、6ヶ月を目処に抗不整脈薬は減量、中止します。治療から6ヶ月後と12ヶ月後にホルター心電図検査を行い、再発の有無を評価します。

また、CHADS2スコアが1点以下の場合は抗凝固薬を中止することができます。

Congestive heart failure 心不全 1点
Hypertension 高血圧 1点
Age ≧ 75y 75歳以上 1点
Diabetes mellitus 糖尿病 1点
Stroke/TIA 脳卒中/TIAの既往 2点
Gage BF, et al: JAMA. 2001;285: 2864-2870

なお、再発を認めた場合は再度、アブレーションを行う場合があります。

目次

心房細動とは
心房細動の治療について
当院での心房細動の治療の特徴

当院を受診していただいてから治療が終わるまで